おうち英語で得られる効果

おうち英語

現在、2歳半の男子と「おうち英語」に取り組んでいますが、息子が産まれたばかりの頃は、幼少期からの子供への英語教育はあまり興味がありませんでした。

それこそ無縁です。取り組む取り組まないの前に「そもそもそこまで何も考えていない!」みたいな感じです。

しかも、「おうちでちょっと英語やったくらいで効果ある!?」と思っていました。

そんな私がおうち英語に取り組むことになった理由、そしておうち英語の効果について解説します。

とにかく「おうち英語の効果」をさっさと知りたい方は目次から飛んでくださいね!

もともと「英語教育」には興味がなかった

理由その1・セミリンガル、ダブルリミテットの存在

セミリンガル、ダブルリミテットというのは両言語中途半端な状態のことをいいます。

韓国では加熱する早期英語教育の結果として浮き彫りになった国語力の低下に危機感を覚え、国家が英語の早期教育に警告を鳴らすまでになったそうです。

英語教育に熱心になりすぎると母語の能力を伸ばすことがおろそかになり、学力が低下してしまうおそれがあります。学習能力と言うのは言語能力ありきで成り立つものなので、言語能力が年齢相応に達していないと学力も伸びていきません。

母語を伸ばすべき時期に過度な英語教育をすることにより、その後の学習能力に影響が出てくるのは本末転倒ですよね。

しかも、その結果が見えてくるときには「時すでに遅し」なことが多いのです。

何故なら、一見両言語流暢に話すように見える人が多いので、学習能力が追い付いていないことに気づかないまま成長してしまうケースがあるからです。

その結果が顕著に表れやすくなるのが小学校4年生頃と言われています。その時期は学校の勉強が難しくなってくるので、勉強についていけない子供が多く出てくるそうです。

もちろん、全員が小学校4年生くらいで躓くわけではありません。人によっては社会に出て仕事を始めてから気づく人もいますし、人それぞれです。もしかしたら問題と認識しないまま過ごせる可能性だってあります。

ただ、子供の可能性を広げる為に英語教育を授けているはずなのに、子供の将来の可能性を逆に狭めてしまう危険性が出てくるのは、親としても避けたい事ですよね。

なので、私はバイリンガル教育にはとても慎重な考えがあり、幼少期からの英語に関してそこまで必要性を感じず、我が家では特に英語はやらないつもりでいました。

理由その2・英語は後からでもなんとかなるという考えがある

私は小さい頃から英語をやっていたわけではなく、中高で英語を学び始めた普通の日本人です。その後アメリカの短大に進学し英語を習得し、卒業後は海外で就業もしてきました。

私の英語力は決して高いとは言えませんが、それでも何とかなってきた経緯もあり「英語は後からでも何とでもなる」と考えているところがあります。

なので、英語教育に関しては優先順位が低かったという事です。

理由その3:育児に余裕がなさすぎて英語まで頭が回らなかった

これが一番大きな理由です。

私の息子は生まれた直後からギャン泣き大魔王でした。授乳しても泣き止まない、抱っこしても泣き止まない、とにかく寝ない。日々の育児にクタクタすぎて英語なんて考える余裕もありませんでしたし、英語の「え」の字も浮かぶことはありませんでした。

おうち英語をやるべきだと考え直した理由

パトリシア・クール「赤ちゃんは語学の天才」を観た

 

息子が1歳を過ぎたころ、私はこの動画を観ました。

簡単に要約すると、0歳から7歳までの子供は語学の天才であるという話です。

この時期の子供は、言語を耳から習得できる黄金期にいるのです。この時期を過ぎると、人は「学習」により語学を習得するようになっていきます。

この耳から簡単に学べる時期に何もしないなんてもったいない!

と考え始め、子供への英語教育に興味が湧いてきました。

音読協会の初級講座との出会い

そんな矢先、友人の紹介により音読協会」という一般社団法人に出会いました。

「音読を通して言葉の世界を広げ、人生を豊かにする」ことを理念に活動している団体です。

英語教育に関して、ママの声による「英語絵本」を使ったおうち英語を推奨しています。

その音読協会が開講している「初級講座」の内容に出会い、今ではその講座を元に我が家のおうち英語のベースが出来上がっています。

音読協会の「初級講座」を受けて得られるメリット

  • おうち英語の取り組み方を具体的に学べる
  • 英会話でもない、なぜ「おうち英語」が良いのかわかる
  • おうち英語の取り組みに迷いがなくなる
  • 言語習得の仕組みも理解できるので、取り組んでいる方法に自信がもてる
  • おうち英語、英会話教室、教材を使った英語、それぞれのメリットやデメリットが明確になる
  • ママの声による「英語絵本の読み聞かせ」がなぜ効果的なのかがわかる
  • 両親が英語を話せなくても、おうち英語に取り組む自信が持てる

などなどです。

おうち英語の具体的な取り組み方法だけに終わらず、どういうバイリンガルを目指したいのか、言語習得のしくみ等、幅広く深く学ぶことが出来るので、とても為になる講座です。

そして、講座を受けたすぐ後から自分の子供に実践できる難しくない内容です。

音読協会の講座に出会い私が現在取り組んでいる「おうち英語」については前回まとめているのでそちらをご参照下さい。

0歳からの「おうち英語」のやり方
現在2歳4ヶ月の息子とおうち英語に取り組むママです。いわゆる「おうち英語」というものに意識的に取り組み始めたのは1歳半の頃からでした。 最近ポツポツ英語の発語が出てきているので、現在までの取り組みと現在の様子をご紹介しようと思います。...

おうち英語の効果と目指すべき姿

実際どの程度おうち英語には効果があるのか?

おうち英語を継続していれば必ず得られる効果、それは「子供の自走力」がつくことです。

残念ながら、おうち英語だけで両方不自由しないペラペラキッズにするには難しいです。そうするためには相当時間とお金をかけなきゃいけないし、日本語に支障をきたすほど英語をやりすぎたら、それは失敗です。

おうち英語の大きな目的は下記の2点です

  • 子供に英語力の土台を作ってあげる
  • 子供がいずれ自分で自分の英語力を伸ばすことが出来る「自走力」を育てる

ここを見誤ると、失敗します。

もちろん、おうち英語をしていれば発語も出てくるし、子供によってはおうち英語を初めて数年後、簡単な会話も出来るようになる子もいます。

どの程度になるかはあくまで個人差があるのでなかなか定義は難しいですが、発語がなかなか出てこなくてもおうち英語を継続していれば頭の中のストックは大人が思っている以上に蓄積されています。そして、それが今後の自走力に繋がっていくのです。

次に、なぜおうち英語なのか?英会話ではダメなのか?について解説します。

比較その1 インプット数の違い

  • 英会話は週に1回1時間程度のインプットしかなく、なかなか効果が得にくい
  • おうち英語は毎日英語に触れるのでインプットの量が多く効果が出やすい

比較その2 英語に対する抵抗感

  • 英会話を「習いに行く」という行動が子供に「英語は特別なもの」という意識を植え付け、いつまでたっても英語が自分の身近な言語にはならない
  • おうち英語では、お母さんはお父さんが参加することにより、自分にとって身近な人が話している身近な言語と言う認識がうまれ抵抗感がなくなる

このように、おうち英語を行うことによってインプット数も多くなり、身近な大人が英語を使用(英語の読み聞かせ)していることによって英語に対する抵抗感がなくなるという大きなメリットがあります。

「抵抗感がなくなる」「身近な言語として認識できる」というのは今後の子供の英語人生にとって大きなメリットをもたらします。

おうち英語に興味があるけど、なかなか踏み出せない人へ

「おうち英語」にちょっと興味があるけどいまいちピンとこない、やる必要があるのかまだ迷っている、自分には出来る気がしない、など迷いがある人は、こちらの記事もご参照下さい。

おうち英語を0歳からやらなきゃ「絶対に損」する3つの理由
0歳から英語なんて早くないか?と思うかもしれませんが むしろ0歳からやらなきゃめちゃくちゃもったいない理由をご紹介します その1:0歳~6歳くらいまでが言語習得の臨界期であること この時期の子供は語学習得の天才です。 私が影...

0歳から始めることを進めていますが、もちろん1,2,3歳からでも遅くはありません。大事なのは気になりだした今から始めることです。

おうち英語はこれからの土台作り

おうち英語=日本語と同じように英語を話すペラペラバイリンガルを目指す

ではなく、

おうち英語=これから子供が自分で英語力を広げて行く土台をつくる

という意識で取り組むと、少しおうち英語のハードルも下がるのではないでしょうか?

何となく取り組んでいると何を目指しているのかわからなくなりがちなので、一度何のためのおうち英語なのか、なぜ子供に英語教育を授けたいのか考えてみてもいいかもしれません。

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