おうち英語のやり方として英語のCDをかけ流す方法がありますが
その効果を倍増させる方法をご紹介しようと思います。
英語かけ流しとは?
効果としては
- 英語のインプット時間が増える
- 英語の音やリズムに馴染むことが出来る
などがあり、「おうち英語」をする際には取り入れるべき項目になります。そして、その効果を更に倍増させる方法をご紹介します。
英語CDかけ流しの効果を倍増させる方法
その方法とは、お母さんも一緒に歌を歌うことです!お母さんが楽しそうに歌を口ずさむ姿を見ているお子さんは、そうでないお子さんに比べて驚くはやさで歌を覚え一人で歌えるようになります。
でも、うちの子CDを聞いていて1人で歌えるようになってるけど!
と思う方もいると思いますが、もちろん音源から流れる音を真似して上手に歌えるようになるお子さんもいます。でも、お母さんが一緒に歌ってあげることで「英語の耳を育てる」「発話に繋げる力」が向上するのです。
かけ流しだけで一時的に効果があるように見えても、お母さんが歌っている姿を見ているお子さんとは、これからの英語の伸び方に差が出てくるという事です。
まずは、自分が歌えそうな簡単な歌から始めてみて下さい。かけ流している音楽すべてを歌う必要はありません。少しずつ、お母さんも口ずさむことになるにつれて、お母さんも歌える歌のレパートリーが自然に増えていきます。1曲丸々歌えなくても大丈夫。わかるところだけでも拾って歌ってみて下さい。
そんな姿を見ているお子さんは、その曲を自然に口ずさむようになりますよ。
子供に今必要なのはCDから流れる美しい歌声ではなく、大好きな「お母さんの声」なのです。
音源かけ流しだけのおうち英語では効果はない
かけ流しだけで子供の英語力は向上するのか?答えはNOです。
かけ流しはおうち英語に取り入れるべき項目の1つですが、それだけで効果が出るものではありません。前記しているとおり、かけ流しを続けていれば真似して歌えるようになり、発話らしいものも見えてくるケースもあります。でもそれでは本当の英語力はつかないと思った方がいいでしょう。
なぜか?
例えば、幼少期に外国にいて当時は英語をペラペラ話していたけど、今は全く覚えていない!という帰国子女に出会ったことはありませんか?
字が読み書き出来る前の言語習得は、ものすごい速さで言葉を話せるようになりますが、忘れるのも本当に早いです。
かけ流しもそれと似ていて、音だけを聞いて真似が出来るようになっても、それだけでは英語力がついたとは言えません。お子さんが小さくてまだ親が英語のインプット量をコントロール出来る時期は差が見えにくいかもしれませんが、これから日本人のお友達が沢山出来て、小学校に入学して、日本語の環境に囲まれるようになった時に、ほとんど忘れてしまいます。そんな状況に囲まれながらも英語力を維持していくためには、かけ流しだけでは難しいという事です。
最も効果的なおうち英語の進め方
かけ流しだけでは効果がないのなら、どうしたらいいのか?
そこでお母さんの声による「英語絵本読み聞かせ」が必要になってきます。
おうち英語、まずは何をするか?と、最初の導入段階であれば、かけ流しや動画の視聴よりも、まずはお母さんの英語絵本読み聞かせを取り入れてみて下さい。
かけ流しも英語動画の視聴も、読み聞かせのベースありきで効果が発揮されるもので、読み聞かせを飛ばしてしまっては、本当の英語力をつけるのは難しいです。
おうち英語の具体的な進め方についてはこちらの記事をご参照下さい
かけ流しの最適な音量
かけ流しをしていると浮かんでくる疑問かと思うのですが、かけ流しの音量についてです。あまり大きな音はお子さんの遊びの邪魔になってしまうので、
どうしても、子供に聞かせたい!一心で大きな音でかけ流したくなってしまいがちですが、そんなに大きな音量でなくても効果はあるので大丈夫です。かけ流しは、ずっとその音源に集中しなければ効果が出ないものではありません。バックミュージック程度ととらえ、親子共にうるさくて邪魔に思わない程度がベストな音量です。
ちなみに、大人が思う以上に子供の耳は地獄耳で本当に音を吸収しています。大人からしたらこんな音量で大丈夫なのか・・と思う程度の音量でもお子さんの耳にはちゃんと届いているので心配はいりません。
2歳までの動画視聴は悪影響になる
かけ流しと同じく手軽に始められる動画視聴についてですが、2歳までの動画視聴は赤ちゃんの脳に悪影響を与えるので注意が必要です。ちょっと古いですが下記、日本小児科学会の提言です。
参考資料:日本小児科学会
出典:日本小児科学会
“2歳以下の子供には、テレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょう”
この提言では長時間(4時間以上)での実験結果が記されていますが、2歳まではなるべく見せない、2歳以上でも短時間にする、を心がけることをお勧めします。
頻繁なテレビや動画の視聴は、急激に発達している脳の発育に影響が出ます。その状態が続くと悪い場合には「注意欠陥」「多動」「言語発達の遅れ」「コミュニケーション能力の欠如」などが見られるようになります。
最近「注意欠陥」や「多動」の子供の多さが指摘されるようになっていますが、テレビ視聴の影響も大きく関係していると言われています(もちろん複合的な理由があるので、テレビだけのせいだ!というわけではありません)。にも拘わらず、テレビの脳への影響を軽く考え「うちの子は大丈夫」と軽率に考えている親御さんが多いなと感じます。
手軽に始められる英語のインプットなので、「0歳の頃から沢山英語の動画を見せている!」という声をたまに聴くのですが、脳への影響を考えると鳥肌が出るレベルに恐ろしいことです。
全く見せない、と言うのもワンオペが当たり前な現代では難しいかもしれませんが、見せるにしても短時間にする、なるべくお母さんも一緒に観て歌があれば一緒に歌う、など少し意識をしてみるだけでだいぶ違います。この時期の脳の発達の遅れが表面に問題として出てくるのは先の話です。問題が出てきたときには時すでに遅し、にならないように、少しでも出来る範囲で動画視聴の影響を意識して過ごすことをおすすめします!
幼少期に必要なのは人間の声
かけ流しや動画視聴についての話をまとめましたが
結論「お母さんの声(生身の人間の声)が一番今の時期には必要」という事です。
人の声、特にお腹の中にいるときから聞いているお母さんの声は、赤ちゃんにとって特別な音です。心と脳に響く一番の音色です。この心と脳に響く音色が赤ちゃんの情緒や脳の発達に大きな影響を与えます。
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