コロナ渦、海外旅行に行けず発狂寸前の方が沢山いるかと思いますが、
コロナが明けたら是非行って欲しい、キリマンジャロ登山記録をまとめます。
キリマンジャロは素人でも登れる一番高い山と言われていますが、確かに普通の体力があれば素人でも登れます。
登山初心者でも行ける!キリマンジャロ登山のすすめ
初心者でも登れるってどういうこと?高山病は?
初心者でも登れるけど下記必須項目あり
- 普通の体力があること
- 根性があること
以上。この2つがあれば誰でも登れます。
キリマンジャロは5895mあります。ちなみに富士山は3776メートルなので比べ物にならないほど標高が高いです。
心配なのは高山病ですが、こればっかりは体質にもよるので鍛えようがないというのが私の印象です。たとえ高山に慣れていても条件によっては高山病になる人もいます。
運次第。
ちなみに私は高山病体質です。富士山に登っても少し頭が痛くなります。キリマンジャロに登って何言うか、と思われるかもしれませんが、実際キリマンジャロ登山では標高4000m時点で高山病の症状が出ていました(ごはんが食べられないほどの頭痛)。しかもあろうことか生理がかぶりコンディション的には最悪。
一晩休んでなんとか頭痛はおさまったのですが、頭痛がおさまっていなければ下山していたでしょう。
そういう意味で、山での自分の体調の変化はコントロール外の運次第と思います
そして頂上アタック日は何度も吐きながら登りました。自力では歩けず、両側からガイドさんに支えられての登頂です。それでも自分の足で登りました。これが根性さえあれば登れると思う由縁です。
- 吐いても登る
- 自力で立てなくても足を動かし続ける
なんだか脅しているみたいですが、涙を流しながら、鼻水を垂らしながら、吐きながら、頂上まであと少しというところで見た5500メートル付近から眺める朝日は最高でした。
今思い出しても体が震えます。
ちなみに頂上で見られるこの氷河、温暖化で溶けつつあるみたいなので、これを見たければ溶ける前に急いで登りにいかないといけません。
行く前に準備すること(富士山に登る装備があればOK)
行こうと思ったらやることをまとめます
- 日程調整&航空券の手配
- ツアー会社予約
- 登山グッツが足りなければ買う
- イメトレ
山に登るための装備は夏に富士山に登る装備で充分です。
質を気にしなければ現地でほとんど借りられます。
キリマンジャロ登山は標高が高いので上の方に行くと極寒です(時期によりますが)。
私が行った8月は雪が降っていました。この寒さをしのぐジャケット、買うと高いですよね。頻繁に冬山登山しない限りめったに使わないと思うので防寒着は借りることを想定して行っても大丈夫です。
私が実際に準備した登山荷物
衣類
実際に準備して持っていた登山衣類↓
- 長袖Tシャツ(モンベル)※低地では半袖でも行けます
- あったかいフリース(モンベル)
- ウルトラライトダウンジャケット(ユニクロ)
- 登山ズボン(ノーブランド)
- ヒートテックスパッツ(ユニクロ)
- 帽子(モンベル)
- レインウェア上下(モンベル)
登山中着替えはせず。ちなみに女性で下着はどうするのか?
という疑問があるかた、下記の記事でさらに詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
小道具
- ヘッドライト(モンベル)
- リュック(重いバックパックはポーターさんが背負ってくれるので自分が背負う分の小さいリュック)
- シルク寝袋(ケシュア)
ちなみに小道具はシルク寝袋以外なら現地で借りられます。
シルク寝袋は寝袋の中で使うインナーシーツです。直接寝袋にくるまれるよりも温かく、持ち運びするにも軽く、なにより汚い寝袋でもこれ一枚あれば安心です。
私はデカトロンのシルクインナーを持っています↓
おやつ(日本から持参)
- プロテインバー的なの何本か
- チョコレート
- ウイダインゼリー
- カロリーメイト(モソモソした触感が嫌になり食べませんでした・・)
それぞれ好きなものを(^^)
現地で借りたもの
- 超分厚いダウンジャケット(頂上アタック日のみ着用)
- あったかいズボン(普通の登山ズボンのさらに上に着るもの)
- サングラス(自前を持っていくの忘れてしまった)
- 寝袋
一緒に登った友人は登山靴も借りていました。
私は外販帽子で合う靴がなかなか見つからないのでNGですが、癖のない足の人なら登山靴も借りられます。
日程とルートについて
一番初心者におすすめなのがマチャメルートの5泊6日ツアーです。
でも人によってはマラングルートがお勧めと言っている人もいますね。
マチャメとマラングの大きな違いはテント泊か山小屋泊かの違いで、マラングがお勧めされる理由は主に2点。
- 山小屋でゆっくり体を休めることが出来る
- 日本からのツアーだと最短の日程(4泊5日)で登れる
4泊5日は確かに時間がない人には予定を組みやすいと思うのですが、やはり高度順応を考えると5泊6日の方が確実です(ちなみにマラングも5泊6日できます)。
そして、山に慣れていないと少し難しいと言われるマチャメのテント泊、私はテント泊に慣れていませんが全然問題ありませんでした。
何故なら
- テントの設営や荷物運び一式はすべてポーターさんがやってくれる
- 気になる寒さも温かい寝袋さえあればしのげる(現地で借りられる)
からです。
借りたテントの写真ではありませんが、大人2人寝るにはギリギリ充分な大きさ、というイメージでした。ちなみに写真のテントはダイニングテント(登山者がごはんを食べるテント)なんですが、雨や雪でちょっと崩れてしまった後です。
マチャメはハイキングの延長のような登山道で(一部崖みたいなところを登る場所もありますが、ほんの一部)、標高も上がったり下がったりを繰り返す登山道なので高度順応が徐々に出来るという利点もあります。眺めも最高です!!
キリマンジャロ登山かかった費用総額
- 航空券 133,000円(成田ナイロビ往復、香港乗り換え)
- ※モシ→ナイロビ バス代 35ドル(ナイロビ→モシはツアー料金に含まれる)
- 登山ツアー5泊6日 1285ドル(2017年の記録なので今は値上がりしてます)
- ガイドのチップ 250ドル
※モシはキリマンジャロの麓の街
日本円 133,000円 + ドル 1570
合計約30万円(当時のドルレートは忘れたので110円計算)
日本からのツアーだともっと高くなると思いますが、現地のツアー会社だとかなり価格が抑えられます!
今回お世話になったツアー会社詳細はこちらの記事をご参照ください↓
まとめ
なにかとハードルが高そうなキリマンジャロ登山、繰り返しますが体力と根性さえ普通にあれば誰でも行けます。
ちなみにツアーで一緒になった日本人の男性(大学生)は登山靴でもないスニーカーで登っていました。これはちょっとお勧めできませんが、それだけマチャメの登山道は緩やかという事です。ちなみにスニーカーだと下山時に爪が剥がれる可能性もあるのでそれは要注意です。
そして乾燥により下山後にはこんな手になります(乾燥肌の人注意!)
誰でも登れるけど、辛い事には変わりないので、無になる精神力が必要です。私はひたすら無心で足を前に出し続けていました。頭で考えたら登れません、ひたすら一歩を踏み出すことだけに集中です。
それって、何か目標に向かって歩んでいる時と一緒ですよね。先は見えないけどやるべきことをコツコツとやっていればいつか目標に到達することが出来る。
そんなことが体感できるキリマンジャロ登山、是非登ってみてください。
その他、登山中のトイレ時事情、ごはん事情、諸々細かくまとめた記事もあるので参考にしてみて下さい。
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