私の夫は結婚前から少し亭主関白的な考えの持ち主でした。
男は働いて女は家で家事をすべて請け負う、的な考え。
なので結婚前に「私は専業主婦になるつもりはない」と言う話はしていましたが、事前にそんな話を伝えていたからといって上手く行くわけではありませんよね。
今回はある事件をきっかけに
「こいつマジあり得ない」と思ってから夫に私がしたこと、についてまとめます。
「こいつマジあり得ない」きっかけとなった事件
結婚してすぐに私は妊娠しました。そしてすぐに始まったつわりはとても重く、始まった瞬間にすぐに寝たきりに。トイレに行く以外は家でほとんど布団に横になっているような状態。
そして永遠に続く吐き気にひたすら耐えていたある日、事件は起こりました。
食べられるものが限られていたので、思いつくたびに夫に連絡してそれを買ってきてもらっていましたが、私はある日
「手作りのおかゆが食べたい」と息も絶え絶えに夫にリクエストしました。
すると夫は
「もうさ、俺の母親呼べばいいじゃん」
と投げやりな返事をしてきました。私は驚きました。
私の頭は真っ白になりました。こいつは何を言っているのか、と。
実際、当時の夫はお米を研ぐことも出来ないような人でした。とりあえずキッチンは女の領域的な頭があったので、結婚してからも夫にとってキッチン業務は蚊帳の外。
米が炊けなきゃ、そりゃおかゆは作れません。
ということで、このおかゆ事件をきっかけに、このまま出産して一緒に過ごしていくことがとても不安になり、絶望的な気分になったのです。
妻がしたこと3つ
その後、残念ながらすぐに流産してしまいました。当時はとても悲しかったですが、この時流産して良かったと今では思っています。あのまま妊娠継続していたら、私は夫が嫌いになりすぎてどうにかなっていたかもしれません。
流産して体が落ち着いてから、私は以下の事をしました
- とにかく夫の考えは本当にやばいという話をした(相手が嫌な顔をしても)
- 褒めて褒めまくった(まるで1歳児を相手するように)
- 夫が大好きで結婚生活を続けていきたいから変わって欲しい、という動機を明確に伝えた
とにかく夫の考えは本当にやばいという話をした
我が夫のヤバポイント
- 過保護な母に育てられて何も家のことが出来ないこと
- おかゆすら作れない事
- すぐに母親に頼ろうとすること
決して暴力を振るうとか、酒癖が悪いとかはなく、目立ったダメポイントはありませんが、蓋を開けば地味にやばい系でした。
そんな夫に私は下記の結婚生活に臨むポイントを伝えました
- 夫婦2人で試行錯誤しつつ協力しながら生活することを基本姿勢にしたい
- どうにもならない場合に親に頼ることはもちろんあり
これから子供が生れたら私が一人で回せなくなることも多くなるので、その時に夫も家の事を少しでも出来る状態にしておかないと単純に生活が回らなくなります。
自分で出来ることがあるのにママを呼ぶマインドは、夫の生い立ちが関係してくるので根深いものですが(夫の母は専業主婦でなんでも先回りして子供のお世話をするような過干渉気味なタイプ)、今の夫の状態ではこれから子供を持ち、結婚生活を安心して一緒に続けることは困難。
夫の母は、私たちの結婚当時、自分は色々やりすぎてきたけど(過保護の自覚はある)、沢山夫をコキ使っていいのよ、と言ってくれました。
でも、今まで何もしたことない人間が(仕事以外)家の事をいざやろうと思っても、出来るわけがないのです。
なのである意味私の怒りの矛先は義母に向くこともありました。あなたが過保護にしすぎたせいで何も出来ない人になったと・・・。
話をした後、最初ぶつくさ言っていた夫でしたが、お米をといだり、お味噌汁を作ったり、少しずつ色々私が教えることに応じるようになりました。
夫からしたらそうとう葛藤はあったでしょう。「何故俺が・・・」と。
でもそんな気持ちは捨ててもらわないと結婚生活の継続は難しいです。
夫がここで変わってくれない場合
- 仮面夫婦になる
- 内心夫に対し「死ね」と思いながら過ごしていく
- 離婚も視野に入ってくる
という未来が待っているだけです。
幸い、私の夫はきれたり怒鳴ったりするタイプではなく(都合が悪いと黙るけど)、話し合いが成立し、しぶしぶながらも家の事をやるようになってきたので、そこは感謝です。
そして次に私が心がけたのが、
褒めて褒めまくった(まるで1歳児を相手するように)
こちらからしたら出来て当たり前なことが出来ないので、少しでも出来たことがあれば大げさに
- ありがとう!
- 出来たじゃん!
- めっちゃ助かる!!!
- さすが!!
と、すかさず褒めるようにしました。心の中ではもちろん思うことは多いです。
「こんなこともやってこなかったのか、こんなことも出来ないのか」など。でもひたすらその言葉を飲み込みじっと耐え続けました。
この効果がどのくらいあったかはわかりませんが、悪い方向には行かなかったと思います。
ちなみに、その後再び妊娠し無事に生まれ、里帰りもしなかったので夫も最初から育児に加わり二人でやってきました。
本当に少しずつですが、結婚して約3年くらいかけ、徐々に夫は変わっていきました。今では言われなくても出来るときは洗濯機を回してくれます。大成長です。
もちろんまだまだ言わないと気づかないこともありますが、意識がだいぶ変化しているのでこれから徐々に変わっていくと思います。
話し合いって内容によっては本当に疲れますよね。相手に嫌な顔をされ、だんまりされるとこちらも話を進めるのに労力を使います。
そんな時、私は嫌な顔をされたら下記の事を強調しました
「夫が大好きで結婚生活を続けたいから変わって欲しい」という動機を明確に伝えた
なんだか妻視点オンリーで不公平な印象を受けますが、私には夫に変わってもらう意外選択肢はありませんでした。
なぜなら単純に生活が回らないから、夫が変わる必要があることは明確です。
だ~~~い好きなあなたと一緒にこれからやっていくための話なの!!と嫌な顔をされるたびに強調して話し合いをしました。
この効果がどのくらいあったかわかりませんが、
「私ほんと辛い・・家事やって欲しい・・・家回らないんだけど・・・」と文句ばかりをいきなり並べるよりは、相手も耳を傾けやすくなるんじゃないでしょうか。
私は男性も女性と同じように家事をすべきだとか、きめ細やかに完璧にこなして欲しいとは思っていません。そもそも男性脳と女性脳は作りが違います。原始時代からその役割に沿って脳も発達しているので、女性と同じように起用にこなすことは男性には不可能だと思っています。
でも、その中にも一人できちんと仕事をして生活を回せる男性はごまんといますよね。
それは環境で培ったスキルだと思うのです。性格なども関係してきそうですが、それでも
今までやってきたかそうでないか、は大きな違いだと思います。
今までやってこなかった人間にいきなりやって欲しいと言ってもすぐには変われないので、時間がかかることは覚悟した上で、夫変化革命に望み、結果良い方向に向かっているので、今となってはしっかり話合いを重ねてよかったと思っています。
結婚してから考える結婚にふさわしい男性の条件1つ
とにかく話し合いに応じてくれる人
「価値観が一緒、似ている」というのもとっても大事だと思いますが、結婚前から価値観を知るのって難しくないですか?
この人とは価値観が合うと思って結婚したはいいものの、結婚後にこんなはずではと思う事が沢山あると思います。
そこで大切なのは、やはり話合いです。
話し合いにまともに応じてくれない人だと自分が妥協して諦めるか、仮面夫婦になるか、あまり望ましい形にはなりません(それでも自分が問題なければいいですが)。
価値観や趣味、共通項があることももちろん大切ですが、私は何より、何かが起こった時に「話し合いが出来る人」であることはマスト条件であると思っています。
育った環境が違う人間同士が一緒になるのは本当に大変です。結婚生活を続けていくうちに、最初は見えていなかった自分とは違う相手の価値観が浮き彫りになり、何年もたってから関係がダメになるケースも多いと思います。
離婚が悪いわけではありませんが、
「何か起こった時に」その都度話し合いが出来るパートナーであるか?
は本当に重要事項であると思います。
最近では第二子を授かることができ、これからますます忙しくなります。今回のつわり中は、夫が味噌汁を作り、お米を炊き、息子のお世話をしながら仕事に通い、本当に前回とは変わりました。
今回の妊娠は上の子の育児があるので、私がほとんど動けない中すべてをこなすのが難しくなった時点で義母に来てもらいました。でも、義母が来てくれる前も夫はまずは2人で出来るところまでやる、という姿勢でとても頑張ってくれました。
おかげさまで心穏やかにつわり期間をや過ごすことが出来ました。
夫には感謝しかありません。
最初の妊娠で夫をあきらめなかった結果が、現在に繋がっています。
話合いは本当に人によって骨の折れる作業ですが、不満が募ってどうしようもない時、
「あなたが大好きだから~!!」とか言いながら、あきらめずに持ち掛けてみて下さい。
それでもダメならもう仕方ないですが、でも、充分に話し合いが出来た先の結果なら、自分も納得がいくんじゃないでしょうか。
コメント